GESHEM INDUSTRIAL COMPUTING GUIDE

産業用パネルPC選定ガイド: 画面サイズ・OS・I/O・取付方式の確認方法

産業用パネルPCは、画面サイズやCPU型番だけでは選定できません。まず設置環境と用途を定義し、必要なインターフェースとOSを確定した上で画面サイズを決めます。実際に表示する画面、動かすソフトウェア、接続する機器、盤の開口、背面の配線スペース、入力電源、周囲温度までを一つのシステムとして確認する必要があります。同じ10.1型でも、CPUアーキテクチャ、OS、I/O、奥行、開口寸法、保護範囲が異なれば、そのまま置き換えることはできません。

本稿は、装置メーカー、自動化エンジニア、システムインテグレーター、産業用ソフトウェア担当者、機械・電気設計者、購買担当者を対象としています。GeshemのTR/TY各型番で確認できる仕様と、案件ごとに検証すべき条件を分け、候補を絞る手順を整理します。

選定早見表

プロジェクトの条件先に収集する情報候補となる製品経路直接判断できないこと
HMI、MES、WMS、自社アプリを端末単体で動かすソフトウェア、OS、CPU、メモリー、ストレージ、周辺機器ドライバーPPC産業用パネルPC仕様書にWindows、Android、Linuxがあれば対象ソフトウェアも動くこと
既存の産業用PCがあり、表示とタッチだけが必要外部PCの映像出力、解像度、タッチ入力の接続方式、取付寸法PDS産業用ディスプレイタッチ機能があれば産業用パネルPCであること
10.1型のコンパクトな操作画面実画面、倍率、最小ボタン、視認距離、開口寸法TR101-111A、TY101-GSXXY-ARM10.1型なら特定の業界や作業へ必ず適合すること
21.5型または32型の大画面解像度、同時表示量、操作距離、開口、重量、支持構造TY215-GS12XB、TY320-GSXXY画面が大きければ処理性能、輝度、タッチ性能も高いこと
PLC、スキャナー、プリンター、ネットワーク機器を接続機器ごとのI/O、シリアルモード、ドライバー、配線、接地COM、LAN、USBの実装が合う型番RS485があればModbus、LANがあれば全産業用Ethernetに対応すること
装置パネルへ埋め込む外形、開口、板厚、固定金具、背面空間、シール条件本稿の4型番はいずれも開口寸法を確認可能前面IP65が本体全体のIP65を意味すること、任意の開口で防護性能を再現できること
VESA金具で固定する穴ピッチ、製品重量、金具の許容荷重、操作高さ、配線本稿の4型番はいずれもVESA資料ありVESA穴があれば車載、DINレール、アーム、卓上金具も標準提供されること
画面と機械条件、システムと計算、I/Oとモジュール、取付と環境を順に確認する産業用パネルPCの4段階選定フロー
図1:用途名から型番を選ぶのではなく、確認可能な発注仕様と受入条件へ順番に変換します。

最初にPPCとPDSの役割を分ける

PPC産業用パネルPCは、CPU、メモリー、ストレージ、OS、表示、タッチを固定式端末へ統合した製品です。TR101-111A、TY101-GSXXY-ARM、TY215-GS12XB、TY320-GSXXYの各仕様書には、処理プラットフォーム、メモリーまたはストレージ、OS候補、装置I/Oが記載されています。対象ソフトウェアとドライバーを検証したうえで、アプリケーションを端末側で実行する製品経路です。

PDS産業用ディスプレイは、外部PCから映像信号を受け取り、タッチ入力を外部PCへ返す構成を基本とします。境界確認に用いたPDS-GS2101T-RYは、表示制御IC、タッチコントローラー、HD・DVI・VGA入力、USBタッチ接続を備えますが、一般用途のCPU、メモリー、ストレージ、OSは記載されていません。この1型番はPPCとPDSの役割を説明するための例であり、I/O構成をPDS全体へ一般化しません。

見た目や「タッチ対応」という表現だけでは区別できません。産業用ディスプレイもタッチパネルを搭載できます。また、表示制御ICは、Windows、Ubuntu、Androidのアプリケーションを実行するCPUとは役割が異なります。

PPC産業用パネルPCとPDS産業用ディスプレイの計算、映像、タッチ経路の違い
図2:PPCは端末内部でアプリケーションを実行し、PDSは外部PCの映像表示とタッチ入力の回送を担います。

ステップ1:実画面と機械条件からサイズを決める

画面サイズを用途名へ固定しない

「10型は物流、21.5型はHMI、32型は表示盤」のような分類だけで決めると、画面設計や機械設計との不一致が残ります。同じソフトウェアでも、表示倍率、ボタン密度、操作距離、同時に表示する情報量によって必要な画面サイズは変わります。

選定前に実際の画面または操作可能なプロトタイプを準備し、次の条件を記録します。

  1. パネルのネイティブ解像度、OSの表示倍率、ブラウザー倍率
  2. 最小ボタン、入力欄、警報文字の実寸
  3. 作業者から画面までの距離、視線角度、操作姿勢
  4. トレンド、警報、工程図、表を同時に表示するか
  5. 手袋、タッチペン、濡れた手、油分が付いた状態で操作するか
  6. 装置の開口、外形、背面奥行、コネクターとケーブルの曲げ空間

本稿で確認した4型番は、次の表示・機械条件を持ちます。

型番表示・解像度外形寸法パネルカット寸法VESA
TR101-111A10.1型、1280×800290×210×55.4mm273.5×195mm100×100mm
TY101-GSXXY-ARM10.1型、1280×800290×210×42.4mm、金具を除く272.4×193.8mm100×100mm
TY215-GS12XB21.5型、1920×1080540.3×331.7× 57.2mm526.3×317.7mm75×75/100×100mm
TY320-GSXXY32型、1920×1080776.7×471.3× 63.8mm759.7×454.3mm75×75/100×100mm

TR101-111AとTY101-GSXXY-ARMは、どちらも10.1型、1280×800、外形290×210mmですが、奥行と開口寸法が同じではありません。既設装置の交換では、対角寸法を一致させるだけでなく、開口、干渉、固定、背面配線を図面で照合します。

解像度は画面容量を示し、計算性能は示さない

1280×800や1920×1080は画素配列です。実際に使える表示領域は、OSの倍率、フォント、タッチ目標、アプリケーションのウィンドウ構成、表示ドライバーにも左右されます。

TY215-GS12XBとTY320-GSXXYはどちらも1920×1080ですが、画素密度、視認距離、筐体寸法、重量、取付部の荷重条件が異なります。画面が大きいことをCPU性能や表示輝度の根拠にはしません。

ステップ2:対象ソフトウェアからCPU、OS、構成を固定する

x86の選定経路

TR101-111AはIntel J6412を採用し、Windows 10/11とLinuxをOS候補として記載しています。メモリーは1基のDDR4 SO-DIMMで最大32GB、ストレージはM.2 2280の構成経路です。10.1型x86端末の候補にできますが、Linuxという表記だけではディストリビューション、カーネル、タッチ、LAN、シリアル、表示の全ドライバーを確定できません。

TY215-GS12XBは、第12世代Core i3/i5/i7またはN97の発注経路を持ち、Windows 10/11、UbuntuをOS候補として記載しています。CPUごとに最大メモリー、消費電力、連続負荷時の熱条件が変わるため、N97とCore i7を単なる性能ランク違いとして扱いません。

TY320-GSXXYは、N97/N100と第3~14世代Coreの複数プラットフォームを発注表に含みます。CPUだけでなく、メモリー、ストレージ、LANの組合せも子型番で変わります。シリーズ名だけで発注せず、完全な型番、CPU、メモリー、ストレージ、ネットワーク、OSイメージを固定します。

ARMの選定経路

TY101-GSXXY-ARMはRockchip系の複数プラットフォームを持ち、AndroidとDebianをOS候補として記載しています。発注表に含まれるRK子型番ごとにCPU、RAM、ストレージ、USB、OS版が同一ではないため、本文では固定した「Android 11機」や「Android 14機」として扱いません。

ARMを選ぶ前提は、対象アプリケーション、周辺機器ドライバー、配布・更新手順がARM向けに準備されていることです。Windows x86向けソフトウェアは、画面が同じでもAndroidやDebianへそのまま移行できません。Webアプリケーションも、ブラウザー版、GPUアクセラレーション、周辺機器権限、オフライン動作、遠隔管理を確認します。

OSの記載はソフトウェア互換性の証明ではない

仕様書のOS欄は候補範囲を示します。発注前には最終OSイメージと実際の周辺機器を使い、少なくとも次の項目を確認します。

ステップ3:機器配線表でI/Oとオプションを照合する

COMとシリアル機器

PLC、計測器、スキャナー、旧設備ごとに、RS232、RS485、RS422、TTLの別、絶縁の要否、通信速度、終端、接地、配線長を記録します。シリアルポートがあることは物理的な接続経路を示しますが、Modbus、OPC UA、特定PLC用ドライバー、リアルタイム制御ソフトウェアの実装までは示しません。

TR101-111Aの公開資料には4系統のCOM接続経路があります。ただし、RS232/485/422のモード、ジャンパー、1対3シリアルケーブル、発注仕様が関係します。「4 COM」だけで発注せず、対象ケーブル、ピン定義、モードを確認します。

TY215-GS12XBとTY320-GSXXYの標準欄には1×RS232があり、追加3系統のRS232/485/422はオプションです。同時に選べるモードにも制約があります。TY101-GSXXY-ARMは1×RS232と1×TTLを記載しており、RS485搭載機として扱いません。

LAN、USB、映像出力

TR101-111AとTY215-GS12XBは2×GbE、TY101-GSXXY-ARMは1×GbEを記載しています。TY320-GSXXYはCPU子型番によってLAN構成も変わります。2ポートのLANはネットワーク分離の候補になりますが、冗長化、TSN、リアルタイムEthernet、特定産業用プロトコルへの対応を自動的に証明しません。

USBは、規格、位置、帯域、給電、抜け止め、ドライバーを確認します。TR101-111Aは4×USB 3.0を記載し、一部ポートでは給電条件も異なります。TY101-GSXXY-ARMのType-Cは一部の子型番に限られます。TY215-GS12XBとTY320-GSXXYにも、USBの数または規格が異なる選択肢があります。

HDMI、VGA、HD出力を外部モニターへ使う場合は、解像度、複数画面の動作、ケーブル長、OSドライバーを確認します。コネクター名だけでは表示互換性を判断できません。

Wi-Fi、セルラー通信、GPIO

TR101-111AのMini PCIeは、Wi-Fi+Bluetooth、4G、5Gのいずれかを選ぶ経路であり、3種類の同時標準搭載ではありません。TY215-GS12XBとTY320-GSXXYのWi-Fi+Bluetooth、4G/5Gもオプションです。GPIOは個別対応として記載されています。

TY101-GSXXY-ARMは、現在の仕様書からデュアルバンドWi-FiとBluetoothを候補にできますが、サイトの絞込み項目だけを根拠に4G/5G対応機とは記載しません。

無線案件では、アンテナ位置、金属筐体による遮蔽、SIM、通信事業者の周波数、ローミング、弱電界、通信断時の動作も設計対象です。MDM、オフラインキャッシュ、自動再送、遠隔更新はプロジェクト側のソフトウェア機能であり、無線モジュールの搭載だけでは確定しません。

ステップ4:取付、防護、電源、通風をまとめて確認する

埋込み取付と前面保護

埋込み設計では、外形、開口、パネル板厚、固定金具、締付構造、シール材、背面奥行、放熱空間、コネクター位置を確認します。製品到着後に開口を変更すると、機械設計の手戻りだけでなく、前面保護の再現性にも影響します。

TR101-111A、TY215-GS12XB、TY320-GSXXYは、各仕様書に前面IP65の記載があります。これは前面の指定範囲に限られ、本体全体、背面、コネクター、ケーブル引込み部の保護等級ではありません。組込み後の状態は、開口精度、締付、シール材、パネル平面度、背面の露出条件にも左右されます。

TY101-GSXXY-ARMは、同じ仕様書内で保護等級の記載が一致していません。本稿の本文、比較表、画像では、この型番の保護等級を製品能力として使用しません。案件へ採用する場合は、適用範囲を明記した修正版仕様書を取得します。

VESA取付と支持構造

4型番にはVESA穴ピッチの資料がありますが、穴ピッチは取付インターフェースの一部にすぎません。製品重量、金具の許容荷重、タッチ操作時のモーメント、振動、視線角度、ケーブル応力、保守空間を合わせて確認します。

TY320-GSXXYは仕様書に正味重量12kgと記載されています。32型の金具や装置パネルは、静荷重だけでなく、操作荷重と振動条件も含めて個別に審査します。

現在の資料では、車載、DINレール、アーム、卓上金具が4型番の標準付属品であることを確認できません。必要な案件では、金具の型番、穴位置、許容荷重、環境試験資料を別途取得します。

入力電源と動作温度

型番入力電源の確認結果動作温度の確認結果残すべき条件
TR101-111A10–32V DC、標準12V/5Aアダプター−10~55℃、広温度オプション広温度の具体範囲は未記載。推定しない
TY101-GSXXY-ARM12V DC−10~60℃筐体表面の通風が必要
TY215-GS12XB標準の端子台・アダプター入力。自動起動と9–36Vはオプション−10~60℃筐体表面の通風が必要。広入力は標準ではない
TY320-GSXXY標準の端子台・アダプター入力。自動起動と9–36Vはオプション−10~60℃筐体表面の通風が必要。広入力は標準ではない

ファンレスは冷却方式を表す言葉であり、完全密閉、無音、メンテナンス不要、通風不要を意味しません。密閉盤、熱源の近く、高い連続負荷で使う場合は、最終開口、金具、配線、ソフトウェア構成で機器周囲温度を測定し、性能低下と安定性を確認します。

Geshemの4つの候補経路

10.1型x86、10.1型ARM、21.5型x86、32型x86から候補を絞るGeshem産業用パネルPCの製品経路
図3:製品経路は候補を絞る入口です。OS、I/O、オプション、防護、取付は完全な発注仕様で確認します。

10.1型x86:TR101-111A

J6412、Windows/Linux候補、複数USB・COM、2×GbEを必要とするコンパクトな案件の候補です。シリアルケーブルとモード、Mini PCIeの選択、10–32V DC、開口、前面IP65の範囲を確認します。

10.1型ARM:TY101-GSXXY-ARM

対象ソフトウェアがRockchip、Android、Debian向けのビルド・配布手順を持つ案件の候補です。RK子型番、RAM、ストレージ、USB、OS版を固定します。保護等級の資料が一致しないため、防護性能を選定理由に使用しません。

21.5型x86:TY215-GS12XB

1920×1080の大画面、第12世代CoreまたはN97、2×GbE、追加シリアルや無線の選択肢が必要な固定端末の候補です。9–36V、追加COM、セルラー通信、GPIOは標準仕様ではなく、オプションまたは個別対応として確認します。

32型x86:TY320-GSXXY

実画面、操作距離、機械空間から32型が必要と判断された案件の候補です。発注可能なプラットフォームの幅が広いため、「第3~14世代Core」だけでは構成を特定できません。12kgの重量、開口、支持構造、広入力オプション、通風条件も確認します。

確認済み型番の比較

型番初期候補となる条件確認済みの仕様主な制約
TR101-111A10.1型x86、複数USB・COM、2×LANJ6412、1280×800、Windows 10/11・Linux、10–32V、VESA・埋込みCOMと無線はケーブル・オプション条件あり。前面IP65は本体全体のIPではない
TY101-GSXXY-ARM10.1型ARM、Android・Debian候補Rockchip子型番、1280×800、RS232+TTL、1×GbE、12V、VESA・埋込みCPU、RAM、OSは子型番依存。保護等級の記載が不一致のため使用しない
TY215-GS12XB21.5型1080p、第12世代Core・N97、2×LANWindows 10/11・Ubuntu、1×RS232、追加COM・無線オプション、VESA・埋込み広入力、自動起動、無線、セルラー、GPIOは標準ではない
TY320-GSXXY32型1080p、複数x86プラットフォームWindows 10/11・Ubuntu、1×RS232、2×LAN候補、VESA・埋込み構成差が大きい。正味12kg。追加I/Oと広入力はオプションまたは個別対応
TR101-111A、TY101-GSXXY-ARM、TY215-GS12XB、TY320-GSXXYの製品写真
図4:写真は候補型番の識別用です。導入事例、防護試験、付属品、推奨順位を示すものではありません。

表中の型番は、要件から候補を絞る方法を示すものです。現在の推奨順位、固定構成、供給年数を示しません。正式な案件では、最新版の仕様書、発注仕様、機械図、書面による構成確認を取得します。

プロジェクト検証チェックリスト

状態確認項目
対象ソフトウェアの名称、版、OS、CPUアーキテクチャ、ドライバー、ライセンス条件を提示する
実画面で解像度、倍率、最小ボタン、タッチ目標、視認距離を確認する
完全な型番、CPU、メモリー、ストレージ、LAN、無線モジュール、OSイメージを固定する
機器配線表でCOM、LAN、USB、映像出力、ピン定義を照合する
標準、オプション、個別対応、付属品を分け、絞込み項目を出荷仕様として扱わない
外形、開口、板厚、固定金具、VESA、支持荷重、背面保守空間を確認する
前面保護の範囲を明記し、前面IP65を本体全体のIP65へ拡張しない
手袋、濡れた手、油分、誤操作、タッチペンを実際の操作条件で確認する
最終電源、配線、盤、連続負荷で温度、通風、再起動を確認する
弱電界、通信断、電源断、ストレージ残量低下、更新、イメージ復元を試験する
BOM、許容代替品、変更通知、予備機、予備品、製造終了時の対応を文書化する
仕様書、機械図、I/O定義、OSイメージ、受入記録を案件の版管理へ含める

選定時によくある誤り

画面サイズを用途へ当てはめる

サイズは実画面と機械条件から決めます。UI、表示倍率、操作距離、開口を確認せず、用途名だけで10.1型や21.5型を選ばないでください。

OS名を互換性の証明にする

Windows、Ubuntu、Android、Debianの記載はOS候補です。アプリケーション、ドライバー、周辺機器は最終イメージで確認します。

I/Oの数だけを比較する

TR101-111AのCOMはケーブル、ジャンパー、発注仕様が関係します。TY215-GS12XBとTY320-GSXXYの追加COM、無線、セルラー、GPIOはオプションまたは個別対応です。

前面IP65を本体全体のIP65と解釈する

前面保護は背面やコネクターを含みません。組込み後のシールは開口と取付にも依存します。TY101-GSXXY-ARMは資料内の保護等級が一致しないため、修正版資料が必要です。

VESA穴から取付用途を推定する

VESAは穴ピッチを示します。車載、DINレール、アーム、卓上取付には、具体的な金具、許容荷重、振動、配線条件が別途必要です。

ファンレスを通風不要と解釈する

TY101-GSXXY-ARM、TY215-GS12XB、TY320-GSXXYの温度条件には筐体表面の通風が含まれます。盤内温度と連続負荷は実装状態で測定します。

ライフサイクルを標準保証と考える

公開資料だけでは、固定供給年数やBOM固定を確認できません。供給、代替、変更通知、予備品、製造終了時の対応は購買条件へ明記します。

FAQ

産業用パネルPCと産業用ディスプレイの違いは何ですか

産業用パネルPCはCPU、メモリー、ストレージ、OS、表示、タッチを統合し、対象アプリケーションを端末側で実行します。産業用ディスプレイは、主に外部PCの映像を表示し、タッチ入力を外部PCへ返します。タッチパネルの有無だけでは区別できません。

画面サイズはどのように選びますか

実画面、ネイティブ解像度、表示倍率、最小ボタン、視認距離、開口、背面保守空間から決めます。同じ対角寸法でも、外形、奥行、開口、重量は型番ごとに確認します。

Windows、Ubuntu、Android、Debianはどのように選びますか

対象ソフトウェアとドライバーが対応するCPUアーキテクチャ、OS版を先に確認します。TR101-111A、TY215-GS12XB、TY320-GSXXYはx86経路、TY101-GSXXY-ARMはRockchip/Android/Debian経路です。いずれも最終OSイメージで検証します。

RS485があればPLCへ接続できますか

それだけでは判断できません。シリアルモード、ピン、絶縁、通信速度、終端、接地、プロトコル、ドライバーを対象PLCと照合します。ハードウェアI/Oは、Modbusや専用PLCソフトウェアの実装を保証しません。

前面IP65なら装置全体を水洗いできますか

前面IP65は、仕様書が指定する前面範囲に限られます。背面、コネクター、ケーブル、組込み部のシールは別に確認します。水洗い、屋外雨水、本体全体の防護には、対応する試験条件と資料が必要です。

VESA穴があれば車載やアーム取付に使えますか

VESA穴は取付インターフェースの一部です。車載やアーム取付には、金具の型番、許容荷重、振動、操作荷重、視界、ケーブル応力の確認が必要です。本稿では、これらの金具を標準付属品として扱っていません。

TY101-GSXXY-ARMの保護等級は選定に使えますか

現在の仕様書内で記載が一致していないため、本稿では保護等級を候補選定に使用していません。適用範囲を明記した修正版仕様書を取得してから判断します。

仕様書と案件を進める手順

本稿で確認した仕様書:

案件を進める手順:

  1. 対象ソフトウェア、実画面、接続機器、入力電源、取付、最高周囲温度を整理する
  2. PPCとPDSを区分し、画面・機械条件から候補サイズを決める
  3. 候補型番の仕様書で標準・オプション、開口、I/O、電源、温度を確認する
  4. 完全な発注仕様、機械図、I/O定義、OSイメージ、供給条件を取得する
  5. 最終盤、最終配線、最終OSイメージ、連続負荷で実機受入試験を行う

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注:製品情報とリンクは、2026年7月18日時点のGeshem製品資料に基づいています。